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【親子で学ぶ!】西野亮廣オンライン勉強会『夢と金』【ぼくなりにまとめてみました】

2023年4月10日

この記事はキングコングの西野亮廣さんが2023年4月19日に出版される「夢と金」に合わせて行ったオンライン勉強会でお話された内容をぼくなりにまとめた記事になっています。
一部、実際の勉強会とは違う表現が使われております。また実際の勉強会ではさらに詳しい内容を西野さんご本人がお話されております。

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第0章 日本の現状

はじめに

母が無知なら子供は病気になる、父が無知なら子供は貧乏になり

夢を追求するということは、お金と真摯に向き合うことです。

夢を実現するには資金が必要で、夢のためにお金が不要というのは
単なる綺麗事です。

夢を叶えるためには、熱意と同じくらい資金を集めることが重要です。

世間では「お金は汚いもの」と言われることがありますが、
それは誤りです。

まずはお金に関する知識を身につけ、
挑戦できる環境を整えることが大切です。

「父が無知なら子供は貧乏になり、母が無知なら子供は病気になる」
という言葉があります。

お子様がいらっしゃる親御さんには、特にお金に対して真摯に
向き合っていただきたいです。

日本の現状

インターネット上でも日本は孤立し、世界との格差が生じている

世界と比べると、日本の給与は伸び悩んでいます。円安も重なり、
物価は上昇しています。

同じ1万円でも、現在と過去では買えるものが減っています。

気づかぬうちに、資産の価値が下がっているのが現状です。

現在、ニューヨークでは、
日本で1,000円程度のラーメンが、3,000円ほどになっています。

この状況では、日本人がニューヨークへ行くことを
思いとどまるでしょう。

「インターネットで世界はつながる」と言われますが
かつては日本語対応の海外サイトが多かったものの
海外の人々は「日本人には購買力がない」と判断し
日本語向けサイトが減少しています。

つまり、インターネット上でも日本は孤立し、世界との格差が
生じているのです。

国内でも同様の事象が見られます。

例えば、日本人が国内のホテルに
泊まりにくくなっている現象があります。

日本のホテルの価格が上昇している理由は、
「海外からの観光客が増えている」ためです。
日本人に合わせた価格設定をせず、高い金額で泊まる海外の観光客を
優先しているのです。

日本は円安だから、少し前の日本人が安い韓国や中国で買い物をするみたいな
流れが逆転して、安い日本に海外から人が押し寄せている。

第1章 格差の原因

世界の大富豪トップ8の総資産は日本円で約49兆円。
それは世界の貧困層下位36億人の総資産と同じ額にあたる。
世界の格差は開く一方だ。

不平等はなくせない

スタンフォード大学の教授、ウォルター・シャイルズ氏は
言います。

「人類史を振り返ると、戦争、革命、疫病の後にしか平等は訪れない」と。

つまり、破壊の後にのみ平等が訪れる、と述べているのです。

14世紀、ペストという疫病が蔓延しました。

ペストの後、世界人口の約4分の1が亡くなり、
労働環境に大きな変化が起こりました。

労働者が減ったことで、労働者の価値が上がり、
逆に雇用主は力を失いました。

このように、ペストの蔓延後に多数の死者が出たことで、
貧富の格差が縮小した歴史があります。

(死者数でいうとコロナは688万人、ペストは現在の人口に置き換えると
約20億人 コロナはペストと比較できない)

人々が平和や便利を求める限り、不平等は根絶できません。
これは世の中の理なのです。

先手必勝ができないとどんどん不利になる

20代で死ぬほど努力をしろ

例えば、次のようなゲームを考えましょう。
「元金1,000円を持ち、20%を賭け金として
勝者が提示した金額を獲得できる」というゲーム。


賭け金     A君が勝利
A君 200円 →   A君 1,200円
B君 200円   B君 800円


賭け金     B君が勝利(提示した金額は160円なので、+160円)
A君 240円 →   A君 1,040円
B君 160円   B君 960円

同じ1勝1敗勝率50%同士でも、A君の方が多くの金額が
残っている状況が生まれます。

つまり、先手を打つことができた者が、有利に進んでいくことになります。

これが元金が10億円の人と100万円しかない人が
競い合った場合、必然的に10億円の人が勝つ仕組みです。

勝つタイミングが早ければ早いほど、人生は有利に進めることができます。

多くの富裕層は10代、20代で確実にチャンスを掴んでいます。

一方で、30代、40代でも勝てない場合
人生はどんどん不利な方向に進んでしまいます。

これも格差が生まれる原因の一つです。

第2章 富裕層を知れ

日本の人口はどんどん減っている

富裕層をターゲットにしなければ、商売は厳しくなる。
なぜなら、日本の人口は減少しているからです。

先ほど触れた通り、貧富の差も広がっており、
多くの人々が貧しくなっています。

にもかかわらず、安い値段で商品を売り続けると、
自分自身の首を絞めることになります。

しかし、一般向けに高価格の商品を出しても、
誰も購入しないでしょう。

自分の商品はできるだけ高い金額で買ってもらいたい。
そのためには、高額を支払える富裕層を理解しておく必要があります。

高価格帯の商品を購入する富裕層を
ターゲットにし、その生態を把握することが必要です。

しかし、世の中の多くの人々は富裕層ではないため、
一般人が富裕層が欲しいと思っているものを理解していない場合が多いのです。

VIP(富裕層)向け商品の作り方

「VIP客」と「コアファン」違いって?

例えば、コンサートでVIP席を作る際、
最前列の見やすい席を提供するのは誤りです。
コアファンが喜ぶ席であって、VIPには適さないからです。

まず、コアファンとVIP客の違いを理解する必要があります。

富裕層が求めるのは、富裕層同士の社交場です。

最前列に案内されると、隣の富裕層と会話の機会を失います。
また、大切な仕事の連絡が入った際に、電話に出られないことも問題です。

正しいVIP席は、出入り口に近く、
周囲の客から隔離されたスペースに作るべきです。

ある富裕層が誕生日パーティで喜んだことは、
「もらったプレゼントを引き取ってもらえる」ということでした。

富裕層は基本的に欲しいものは手に入りますが、
欲しくないものは処分できないことが悩みです。

そんな富裕層には、不要なものを処分するサービスが重宝されます。

クラウドファンディングでVIP商品に投資してもらった際、
不要な商品を送ることは避けるべきです。

富裕層が求めるのは「恩」です。恩を受けた人は、他の場で話題にし、
富裕層の価値を間接的に高めるでしょう。

富裕層の生態を理解し、商品を設計することが重要です。
また、富裕層から信頼される人物になることも大切です。

第3章 コミュニティの重要性

良くも悪くも日本人は職人気質が高い

時代は『もの』検索から『人』検索へ

日本人は職人気質が高いため、
自分たちの商品を次々にアップデートします。

時代が進み、情報が共有されるようになると、
どのお店でも高い品質の商品が提供されるようになりました。

結果として、商品のアップデートは
「どんぐりの背比べ」状態となっています。

かつては飲食店の品質がバラバラでしたが、
インターネットのおかげで美味しいレシピが共有され、
主婦の料理レベルも向上しました。

従って、機能面での競争が難しい時代となりました。

このような状況では、誰から商品を購入するかという問題が生じます。
多くの場合、知り合いや信用できる人が紹介した商品を選ぶ傾向があります。

同じ機能を持つ商品が並んでいる場合でも、
知り合いの商品を選ぶことが一般的です。

「時代は『もの』検索から『人』検索に移行している」
という言葉が、この背景を反映しています。

オーバースペック問題

正しいサービスを目指すのではなく、惚れさせるサービスを目指す

日本人の職人気質と商品に関連して、
「オーバースペック」という課題が存在します。

「ハイスペック」で十分なのに、
さらにスペックを向上させることを「オーバースペック」と言います。

ラーメンを例に取ると、95点の満足度を得られる味があると仮定します。

日本人の職人性から、95点からさらに97%、120%と
コストを投じて向上させようとする傾向があります。

これは素晴らしいことではありますが、他の面でコストを配分することも考慮すべきです。

それは、「正しいサービスを目指すのではなく、惚れさせるサービスを目指す」ことが重要です。

商品はある一定の価格に達するとクオリティは変わらない

さまざまな価格帯のホテルが存在し、
豪華さやサービスが値段に比例することが多いです。

しかし、ある一定の価格帯を超えると、クオリティの向上に限界が訪れます。

例えば、一泊15万円のホテルと20万円のホテルでは、
大きなクオリティの違いは見られません。

土地の面積もベットの品質もアメニティの種類にも限りはあるわけで
では実際何が違うのか?

ひとつホテルスタッフの対応があげられる。
(他にもフロントの装飾やホテルブランドなどもあるが)

一泊200,000円のホテルに宿泊をした時に
スマホの充電器がないことに気がついた。

周辺の店を探してもない。
「どうしよう....」

きっと絶望をするでしょう。

そんな時、ホテルのフロントで
「充電器はありますか?」と尋ねたら
フロントのスタッフが「なんとかします」と
部屋に充電器を届けてくれたらそのホテルに惚れませんか?

サービスが行き届いたホテルの場合はすでに部屋に
充電器が繋がれていて
すぐに一安心して絶望することもなかったと思います。

こでが正しいサービスなわけだけど
惚れさせるサービスというのは一度絶望を味合わせるんです。

おそらく過去に何回も同じようなお客さんは存在したに違いありませんが
あえて部屋に充電器は置かずに
絶望しているお客さんをスタッフが助けるというストーリーを
演出しているんです。

これが惚れさせるサービスです。

商品の品質が95%に達したら、
ストーリーやファン作りにコストを割くことが重要です。

飲み会や会話で相手の話を聞くこと、
リアクションをすることも、
ファン作りに大切な行動です。

明石家さんまさんは、
周りに話を振り、場を盛り上げることに徹しています。

これにより、彼の周りは明るく、多くの人が集まります。

コミュニティや日常生活で、
ファンを作ることを意識することが大切です。

お店であれば、95%の商品で顧客を掴んだ後、
ファンになってもらうことにコストを割くべきです。

VIP席が高いと炎上する日本の謎

ある舞台では
VIP席30,000円
S席20,000円
A席11,000円
B席6,000円
C席3,000円

という価格を見てインターネット上で
炎上が起きたことがある。

その理由は「VIP席が高い!」という
VIP席を買わない層からのクレームが原因だった。

一方である舞台では
VIP席70,000円
S席28,000円
A席7,000円
B席3,500円
では一切の炎上は起きなかった。

その原因の前になぜVIP席がC席と比べて
こんなに価格が違いのか?

それはVIP席の値段を上げて
C席の値段を落として
より多くの層が楽しめる舞台にするという
意図があるわけなんですが

そんな優しい設計に対してクレームが起こった理由は
「VIP席が高い!」

確かに他の席と比較すると値段は高い。
それもチケットを買っていない人間が言ってしまうのが
今の日本の実態でもある。

この2つの舞台の大きな違いはコミュニティの
存在のありかなしだ。

後者の舞台では事前に「なぜVIPチケットはこの値段なのか」
「それによって他のチケットはいくらになるのか?」
など時間をかけて丁寧にコミュニティ内に発信がされていた。

VIP席のお客さんが高いチケットを買ってくれたおかげで
自分たちは手頃な値段でチケットを買えたという
ことを知っているため
VIP席のお客さんに感謝をすることまでできるようになる。

こういった事例があるようにコミュニティの重要性は
今後、より一層大切になってくる。

「モノ」検索から「ヒト」検索になった時代では
コミュニティ内にいかに発信ができるか

自分から近い存在の人たちにいかに応援をしてもらえるかが
今後、豊かに生活できるポイントになってくるのではないでしょうか?

第4章 番外編

ここから先は番外編ということで
ぼくなりのポイントを絞った文章でまとめさせていただきます。
書籍でも詳しく載せられる内容ということで改めてぼく自身も
勉強をしていこうと思います。

借金をすることは正義?それとも悪?

幼い頃、「貯金をしなさい」と教えられてきた。
「投資は怖いものだから距離を置きなさい」
「借金なんて絶対にダメ」
そのような教育を受けてこられた方は
きっとぼくだけではないと思います。

「借金なんて絶対にダメ」ではなく
「良い借金」と「悪い借金」があるということが
正しい教育です。

頑張ったらお金を貰えるって本当?

「頑張った分だけお金を貰える」というのは
まったくの幻想で
価値を生まなかったら何の意味もない。

なぜ?山の上の水が高いのに売れるのか?
それをそこに水があること自体が価値と
なっているからだ。

NFTって何?

NFTを「NFTを知らない人に教えてことは
本当に難しい」

なので①オープンシー(NFTが売られているデパート)
②仮想通貨取引所(円を仮想通貨に両替するところ)
③イーサリアム(お金(仮想通貨の単位))
④ウォレット(買ったNFTやイーサリアムを入れるお財布)
この4つの言葉をまずは覚えよう。

NFTは、多くの人間が、NFT自体に
価値を感じている、信じているから
高い値段がつく。
いわば共同幻想のようなもの。

NFT×支援の可能性

現実世界では支援や募金といった活動の履歴は残らない。
しかしNFTの世界ではその履歴を
NFTによってウォレット内に残すことができる。

そのウォレットを誰かが見た時に
その持ち主の株が上がることもあるだろう。

それによって支援活動が広がれば
支援を必要としている難病支援や
貧困に苦しむ子供たちの助けになるだろう。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。
ぼくは2020年より西野亮廣さんのオンライン「西野亮廣エンタメ研究所」に入っております。
まだまだ勉強不足なことが多いですが、これからも日々勉強を積み重ねていきます。
また読んでいただけたら嬉しいです。

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