- NFTがどのように支援活動に役立つのですか?
- NFTを購入すると具体的に何が得られるのですか?
- 『CHIMNEY COFFEE BASE』や「絵本支援NFT」プロジェクトの目的は何ですか?
これらの疑問を解決します!
この記事のポイント
- NFTの使い方によって支援の可能性が増える
- 支援がよりカジュアルにできる未来が見えてきた
この記事に書いてあること
NFTの活用方法は多種多様です。それらは「デジタルアートのコレクション」や「投資目的」の一環として購入し、利益を得るために売却するなど、さまざまな形で使用されます。この記事では、そうした多くの用途の中から、「支援」を目的としたNFTに焦点を当てています。
特に、キングコング西野さんが運営協力するDAO組織「CHIMNEY TOWN DAO」(チムニータウンダオ)で生まれた「絵本支援NFT」や、西野さんの代表作「絵本 えんとつ町のプペル」に登場する「えんとつ町」をモデルにした渋谷のコーヒー屋さん「株式会社Chimney Coffee」の「コーヒー支援NFT(CHIMNEY COFFEE BASE)」について詳しく紹介します。
まず始めに、そもそもNFTとは何かを説明します。
NFTとは?
NFT(Non-Fungible Token)は、インターネット上で特別なものをあなたのものとするための一種の証明書です。
インターネット上の画像は誰でもコピーしたり、自分のスマホに保存したりするため、「誰のものなのか?」が分かりづらいですよね?
その問題を解決したのがNFTなのです。
NFTが誰かの支援になるの?
クリエイターが作ったNFTを買うことで、そのクリエイターを支援することができます。
NFTが転売された場合、制作者には手数料が支払われるため、「支援」の手段として選ばれてきました。この記事の主題である「支援NFT」は、さらに異なる形での支援を可能にしています。
それが「コーヒー支援NFT」と「絵本支援NFT」です。
「コーヒー支援NFT」と「絵本支援NFT」
キングコング西野さんが関わるDAO組織「CHIMNEY TOWN DAO」(チムニータウンダオ)で生まれた「絵本支援NFT(CHIMNEY TOWN GIFT)」や、西野さんの代表作「絵本 えんとつ町のプペル」に登場する「えんとつ町」をモデルにした渋谷のコーヒー屋さん「Chimney Coffee」の「コーヒー支援NFT(CHIMNEY COFFEE BASE)」に共通する大きな特徴は「譲渡できないNFT」という点です。
これにより、「支援の履歴をウォレットに残す」ことが可能になりました。
支援の履歴をウォレットに残す
多くのNFTは、所有者のウォレットに登録された後に、OpenSeaというマーケットプレースで販売や転売が可能です。
しかし、これらのNFTはSoulBound Token(ソウルバウンドトークン)(以下SBT)と呼ばれる、一度所有者となったら他人に譲渡できないNFTです。
これについては、西野亮廣さんの著書「夢と金」で詳しく説明されています。以下にその一部を引用します。
購入者のウォレットには未来永劫「施設Aの53名の子供達に絵本を贈った」という情報が残り続ける。不特定多数が閲覧することができるウォレットに「支援履歴」が残るわけだ。
おかげで、自分の口で寄付・支援したことを発信しなくても、自分が支援したという履歴が見つかる。
「ウォレットの覗き合い」が今よりさらにカジュアルになると、「高級腕時計」や「愛車」や「別荘」よりも、「支援履歴」の方が遥かに仕事をしてくれるだろう。
動機は何だっていい。
大切なのは、困っている人が救われることだ。
大切なのは、S0Sに反応できる仕組みだ。
西野亮廣著書 「夢と金」より
これまで、何かを支援するときには、その証明はレシートや確認メールなど、個々人のプライベートスペースに保存されてきました。しかし、この「支援NFT」を使用すると、支援した証明がパブリックなブロックチェーン上に永久に残ることになります。
もちろん支援NFTの仕組みがなくても、支援活動を続けていかれる方がいらっしゃることと思いますが、「履歴を残すことができるから支援をしよう」という需要はあると思います。
そしてもうひとつのこれらふたつの共通している特徴が「同じメダル型」をしているという点で、「同じ規格のNFTを集めたい」という方の需要にも寄り添っています。
各所でメダル型の支援NFTが作られはじめている
実際に、これらのNFTの登場をきっかけに「メダル型」のNFTは各所で登場してきていて「NFT×支援」の幅は広がってきているように感じています。
大切なのは「困っている人が救われる仕組み」です。
これによって今まで以上に「支援をする」ということがより一層カジュアルになる可能性があるということです。
実際にぼくも2種類の支援NFTを持っています!
「CHIMNEY COFFEE BASE」のコーヒー支援NFTとは?
私たちの日常生活に欠かせない一杯のコーヒー。しかし、その一杯が生まれる過程は現在、様々な難題に直面しています。
『CHIMNEY COFFEE BASE』は、世界のコーヒー農園への持続的支援を行い、高品質なコーヒー豆の生産を推進するとともに、経済的な課題を解決することを目指したプロジェクトです。
コーヒー農家が直面する課題
現在、コーヒー農園が抱える問題は大きく3つあります。
- 品質の低下
- 収穫量の低下
- 生産者の減少
これらの問題は、気候変動の影響と経済的な困難さにより悪化しており、特に小規模農家が苦境に立たされています。
これらの農家の多くは、収入をコーヒーに頼っているものの、気候変動による影響と運営費の増大により資金が底をつき、労働者たちは低賃金と不安定な雇用環境で厳しい労働を強いられています。
この結果、私たちが毎日楽しんでいるコーヒーが手に入りづらくなる日が、じわじわと近づいているのが現状です。つまり何もせずにこのまま行くと我々もコーヒーを手軽に飲めなくなる時が来るということです。
『CHIMNEY COFFEE BASE』の活動
『CHIMNEY COFFEE BASE』ではNFTを発行しているコーヒー屋さん「Chimney Coffee」店舗で扱うコーヒーの原産国のラオスのコーヒー農園と長期的な契約を結び、NFTで得た資金を使い現地で農園の支援を行います。
具体的には、小規模農家さんではなかなか買えない設備投資を行ったり、コーヒー農園の運営を管理指導している人を雇用して生産環境を整える支援を行っています。
『CHIMNEY COFFEE BASE』の価格、販売方法
2種類の支援メダルNFT『CHIMNEY COFFEE BASE SILVER』『CHIMNEY COFFEE BASE GOLD』
SILVER | GOLD | |
価格(ETH) | 0.05ETH | 0.2ETH〜5ETH |
購入方法 | OpenSeaで販売 | 専用サイトで販売 |
OpenSea、専用サイトともに必ず公式リンク(CHIMNEYTOWN DAO)からアクセスをしてください(こちら)
CHIMNEY TOWN GIFTの「絵本支援NFT」とは?
「絵本支援NFT」は、絵本の寄贈を通じて子どもたちを支援するプロジェクトの一環で、「えんとつ町のプペル『こどもギフト』」がその主体となっています。
「えんとつ町のプペル『こどもギフト』」は、2020年12月にスタートした世界の子どもたちに絵本を贈るプロジェクトで、これまでに日本国内だけでなく世界中の子どもたちに、178箇所で23,273冊の絵本をお届けしてきました。
寄贈する絵本は、にしのあきひろさんの絵本「えんとつ町のプペル」で、絵本を購入し寄贈した支援者に対して、その行為を証明する「メダルNFT」が贈られます。このメダルNFTは、支援者が所有するウォレット(NFTを保管するデジタル財布)に直接送られます。
「絵本支援NFT」の概要
絵本支援NFTは「個人購入」と「法人会員制度」があります。
「絵本支援NFT」の特徴は日本円で買えるということです。
日本円はETHよりも価値が安定しているためで、「10年後でも○○にいくら支援をした」ということがわかりやすくするためと言われています。
個人会員 | 法人会員 | |
価格(ETH) | 44,000円〜 | 毎月44,000円〜 |
購入方法 | 専用サイトで販売 | 専用サイトで申し込み |
専用サイトは必ず公式リンク(CHIMNEYTOWN DAO)からアクセスをしてください(こちら)
チムニータウンダオの「公式リンク」からアクセスできます
「CHIMNEY TOWN DAO」にアクセス
ディスコードに入り、CHIMNEY TOWN DAOの「公式リンク」の各種リンクからアクセス
公式リンクはDAOコミュニティに入っていなくてもアクセスはできますが
コミュニティに参加したい方はこちらの記事で詳しく説明しています。
以上が、「CHIMNEY COFFEE BASE」のコーヒー支援NFTと「絵本支援NFT」の概要です。どちらも社会貢献を目指し、購入者に対しても価値を提供する形でNFTを利用しています。これらの活動は、ブロックチェーン技術が新たな形の寄付や支援を可能にする一例であり、今後の発展が期待されます。
本記事のまとめ
本記事では、「CHIMNEY COFFEE BASE」によるコーヒー支援NFTと「絵本支援NFT」について説明しました。
これらのプロジェクトは、NFT(非代替性トークン)の新たな可能性を示しており、社会貢献を目指す個人や企業に新たな方法を提供しています。NFTの持つユニークな特性を活用し、コーヒー農園や絵本の寄贈といった活動を通じて、世界中の人々を支援する仕組みを作り出しています。